身代わり狂騒曲 風花千里
第六章 工房 一 佐助は同じ町内にある春信の工房に来ていた。 工房は二十畳ほどの広さ。彫師が一人と摺師が一人、各々専用の作業台で仕事をしている。他に若い男が三人。彫師、摺師の手伝いと雑用をこなしていた。 「ちょいと! その小袖の裾の線、流れるようにひと息で彫っておくれよ。でないと、せっかくの立ち姿が崩れてしまうんだから」 弟子に案内された作業場で、あるじの春信が職人に細かな注文をつけていた。 「わかりやした」 作業台の前に座った彫師が間髪を入れずに答えた。彫師は四十前後。小柄な男で、綿の作業着の袖を紐で襷掛けにし、頭にねじり鉢巻きの恰好だ。春信の口出しには慣れているのか、顔色一つ変えない。 作業台の上に彫りかけの版木が載っている。佐助はよく見ようと、近くに寄った。 版木には、極薄の紙に描かれた春信の下絵が裏返しに貼り付けられていた。線の両側を紙ごと彫っていくという。 彫師は木版用の小刀を構えると、版木に刃を当てた。一瞬の迷いもなく、刃を動かす。重ねた紙と一緒に彫っているのに、見た目には滑らかに刃が動いていく。 やがて一本の長い線を彫りつけた。その線をなぞるように、もう一本、同じ長さの線を刻む。板上に、寸分の狂いもなく下絵の墨の線が浮き彫りになった。女の着物の腰から裾へかけての線だった。 続けて、彫り出した線の脇に短い線を何本か彫る。下絵から想像すると、着物の裾に寄った皺のようだ。 「どうですかい」 彫師が自信満々の顔つきで、春信を仰いだ。 春信が作業台に近づき、満足げに目を細めた。 「いいねえ、この裾の自然な弛 み具合。あたしが思う通りの線を彫り出せるのは、やっぱり五 緑 だけだね。あんたがいなけりゃ、仕事は上がったりだ」 五緑は、下絵をそのまま版木に再現できる高度な技術を持っているようだった。何気なく彫っているようだが、職人として培ってきた勘と美意識が一本の線に命を吹き込んだ。 五緑はその後も鮮やかな手つきで、版木を彫り上げていった。目は一心不乱に板を睨み、迂闊に声を掛けようものなら、撥ね返されそうな気合に満ちていた。力強い躍動感のある線から、髪の毛一本ほどの繊細な線まで様々な線が刻まれる。 五緑が小刀を置いた。版木に墨一色の遊女らしき前帯の女が浮かび上がっていた。 緊張から解き放たれ、五緑の目元が緩んだ。 清々しい表情だ。会心の彫り具合だったに違いない。 「墨版は試し摺りをするから、こっちへ貰おうか。続けて別の板を彫っとくれ」 春信は上機嫌だ。鼻唄でも唄いかねない気配だった。 五緑は違う版木を取り出した。 二 ──妙な絵柄を彫るんだな。 五緑が作業台に置いた版木を見て、佐助は訝しんだ。 今度の版木にも裏返して下絵が貼ってある。だが、先ほどの遊女のようなわかりやすい絵柄ではなかった。文机のような脚付きの台と、開きかけの椿の花のような形があるばかりだった。しかも真っ黒に塗り潰されている。 「何を彫ってるんだ」 春信に耳打ちした。 「しっ! 職人たちは、おまえさんを源内だと信じ切っているんだ。黙って見ていな」 春信は五緑のほうを向いた。 「これは、吉原の女郎百六十七人を、それぞれが詠んだ俳句を添えて紹介するって趣向だ。後が続くから、丁寧でしかも手早い仕事を頼むよ」 五緑は表情を引き締め、仕事に戻った。 「師匠、色の具合を見ておくんなさい」 五緑の後方から、春信を呼ぶ声がした。 「絵を摺るところを見せるから、従 いてきな」 床に置かれた用済みの版木を避 けながら、春信は工房の奥へと進む。佐助も後に従った。 一番奥まった場所に、摺師が陣取っていた。 「源内さん、どうした風の吹き回しですかい。今さら工房見学でもあるまいに」 摺師が気さくな笑顔を向けた。無口な五緑と違って愛想がいい。 「近頃、春信の絵はやけに評判がいいからな。久しぶりに工房の様子が見たくなったのよ」 佐助は一時しのぎの返事でごまかした。 「八調 、余計なお喋りをする暇があったら、摺ったもんを見せてみな」 春信がさりげなく摺師の注意をそらす。 「この青の色具合、どうですかい」 摺り上がった絵を差し出して、八調が胸を張った。 絵を一瞥して、春信は息を呑んだ。 「でかした! この青だよ。この青を出したかったんだ」 普段は物静かな春信が、念願の贈り物を貰った子供のように狂喜した。 佐助も横から絵を覗き込んだ。 春信に渡されたのは、上質の奉書に摺られた一枚絵。乳母 がさした日傘の下で、子供が、ほにほろ(竹の骨組みに布を貼った小さい馬の玩具)に跨って遊んでいる図であった。 「なんて綺麗な空だ」 佐助の口から賛辞が零れた。 画中の空は軽やかで瑞々しい青色で摺られ、図柄の、ほのぼのとした微笑ましい気分をよく表している。錦絵でありながら、南蛮画のような明るく開けっぴろげな雰囲気に満ちていた。 「この空の青が、なかなか出せなくてね。あたしも八調も苦労したんだよ」 春信は興奮気味だ。空気のように透き通った青は容易く得られる色ではないらしい。 「これは目の肥えた旗本のお殿様に納める絵だ。一番質のいい越前の生漉 奉書を使っているから、特に発色がいいのさ。出来上がりが楽しみだね」 「まだ仕上がっちゃいねえのか」 佐助は驚いて絵を見直した。一瞥しただけでは何色使われているのか不明だが、目の前の絵は、すでに錦絵と言っていいほどの色で溢れていた。 「もう一つ色をのせてみな」 春信が命じると、八調は作業台の上に一枚の版木を置いた。版木の一部分に藍鼠 の顔料をのせ、刷毛でのばす。 ──その上に絵を? 紙がずれて色が重なっちまったら、どうするんだ。 佐助は目を瞠った。自分の仕事でもないのに、緊張して息が止まりそうだった。 八調は、藍鼠がたっぷりついた版木に、ほにほろの絵を裏返しに貼り付けた。その上から体重を掛け、手に持った馬楝 を強く擦り付けている。 ほどなくして、馬楝の動きが止まった。 「どうです」 版木から剥がした紙を、八調が突き出した。 ──こうやって一色ずつ色をのせていくのか。 先ほどまで白かった乳母の持つ日傘が、深い藍鼠色に染まっている。日傘の輪郭の辺りも、隣の色と混じることなく綺麗に摺り分けられていた。 空気のように薄い空の青、着物の裾や馬の鬣 の溌溂とした青、日傘の落ち着いた濃い青。縦一尺弱、横七寸弱の中判の錦絵の中に、三種もの青が使われている。他にも、さまざまな茶色や朱色など数えきれない色が、小さな奉書の中を匂い立たせるように彩っていた。 「もういいだろう。これ以上いると仕事の邪魔だ。母屋へ戻って茶でも飲もう」 春信がそわそわした調子で、佐助の袖を引っ張った。 「まだ、いいじゃねえか。もう少し摺りの仕事を見ていてえんだ」 佐助は口を尖らせた。できるならば、墨版に色をのせていく最初の工程から見たかった。 「おまえさんがいちいち驚くから、気が気じゃないんだ。母屋へ行ったら説明してあげるから、ともかくここから離れておくれ」 春信が懇願するように囁いた。 三 佐助は春信の画室に腰を下ろしていた。 春信は下絵をこの部屋で描くという。作業机の周りには、様々な太さの絵筆や顔料が整理されて並んでいた。 開け放してあった襖から、春信が入ってきた。両腕で版木の束を抱えている。 「はー、疲れたよ」 春信が恨めしげな流し目をくれた。大げさな溜め息をついたのは、版木が重いという理由だけではないようだ。 「摺る工程を最初から見たいようだから、使い終わった版木を持ってきたよ」 と、畳に一枚ずつ版木を置く。 「一枚摺るのに、こんなに使うのか」 ずらりと並べられた版木を見て、佐助は肝を潰した。 ひい、ふう、みい……全部で七枚もある。 「いつもは主版となる墨板一枚に、色板が五、六枚ってとこかな」 春信が色板と指した版木は、それぞれ墨板の一部分が彫られていた。使い古しのため、すでにその部分に相応しい色に染まっている。 佐助は納得した。五緑が奇妙な形を彫っていたのは、墨板ではなく、色板だった。 「色板が五、六枚ってえことは、墨を含めて、六つ、七つの色を使ってるんだな」 「板の裏をごらん。節約するために、色板は表も裏も使うのさ。だから、一枚で二色。合わせて十一から十三の色を使えるって勘定だ」 「十三色も使えるのか」 佐助は興奮を抑えられない。勝手気儘に色を塗っていく肉筆画とは訳が違う。何十枚、何百枚と同じ絵を摺る錦絵に、十以上の色を使えるとは思ってもみなかった。 「摺る時に紙がずれたりしねえのか」 工房でも頭に浮かんだ疑問である。少しでも紙がずれれば、墨線の外に色がはみ出し、隣の色と混じってしまう。 「どの版木にも右下に窪みがあるだろう。これが見当 。おまえさんだって元大工なんだから、言葉は知っているはずだ」 「〈見当杭〉の見当か」 家を造る前に、目印として地面に打ち込むのが〈見当杭〉だ。 「浮世絵の現場にも前から見当はあった。だけど、色をたくさん重ねられるように大幅に改良した」 佐助は七枚の版木を順に見ていく。確かに、すべての版木の右下に直角の鉤形が浅く彫られていた。 「この鉤形と、こっちの〈引きつけ〉という窪みに紙をぴったりと合わせる。すると一分もずれることなく、色を重ねられる」 「仕組みは簡単だが、よくぞ、こんな理に適った方法を思いついたな」 どの版木にも同じ場所に見当があるので、紙の角を鉤形に合わせれば絶対にずれない。 佐助の賛辞に対し、春信は苦笑した。 「やれやれ、この見当の付け方を考え出したのは源内なんだ。おまえさんを早々と連れ出しておいてよかった。今の騒ぎようじゃ、職人たちに怪しまれちまう」 「橘洲は俺が身代わりだってことを承知してたぜ」 「あの人は洒落のわかる御仁だからさ。でも、職人たちは仕事一筋で生真面目なたちなんだ。目の前にいる源内が本人でないと知ったら、魂消て騒ぎ出す。事情を知る者は少ないほうがいい。秘密が外へ漏れるのを防げるからね」 初めて錦絵の工程を目にした佐助である。見るものすべてが珍しかった。驚きや感動を隠して、何食わぬ顔で工房へ居続けるのは不可能に近かった。 「空 摺り、きめ出しと、まだ見せたい技法があるんだけど、今日はここまでにしよう」 春信は広げた版木をまとめ、部屋の隅へ寄せた。 四 佐助の前に、湯気の立った茶碗と三寸ほどの皿が置かれている。今しがた女中が運んできたものだ。 「おめえは独り暮らしなのかい。女房、子供はいねえのか」 活気のある工房と違い、母屋はしんと静まり返っている。他に家人のいる気配は感じられなかった。 「京にいた頃は妻がいたが、一緒に江戸へ上るのを嫌ったんで置いてきた。別に不便はないよ。家事は女中がやってくれるし、掃除は工房にいる若い奴らの仕事だから」 春信は茶を啜りながら、事もなげに答えた。 今年四十五になる春信は、元は武士だった。若い時分に京で絵の修業をし、江戸へ帰って来たのが十数年前。その後、巨川の俳号をもつ旗本・大久保甚四郎忠舒 に見い出され、好事家の間で盛んだった絵暦製作に絵師として携わった。 淡く柔らかな空気をまとった春信の絵は、たちまち評判になる。多色摺り版画技法を極める頃には、世間に当代一と言わしめるほどの絵師になっていた。 佐助は雛人形のように白く小作りな春信の面差しを盗み見る。 ──俺より十五も年上だなんて思えねえな。 四十の坂を越えたとなれば、世間では一家の主として家庭を支え、子供がみな成人していてもおかしくない年頃だった。 しかし、春信には生活の匂いが一切しなかった。好きな絵を描き、源内のような多才な男や文人大名と交流する。浮世の垢など身に付きようがないのかもしれなかった。 「人の顔をちらちら見て、何を考えているのさ」 春信が伏し目がちに物憂げな視線を寄越した。その眼差しには、出家したばかりの若い尼僧のように仄かな色気が漂う。 そわり、と、胸の奥が波立つのを覚えた。 「あたしの身の上話なんか、どうでもいいじゃないか。それより甘いものでもどうだい」 と、三寸皿を示す。 「何だ、こりゃ」 皿の上に、黄色味を帯びた四角い塊が載っていた。 「加 寿 帝 良 だよ。南蛮渡来の菓子で、昔は長崎でしか作られていなかったんだ。最近、江戸にも店ができて、手に入りやすくなった」 佐助は菓子をしげしげと眺めた。黒文字の木で作られた洒落た楊枝が添えてある。菓子の載った暗緑色の皿は、家にある焼物と同じ製法のように見えた。 「これで食うのか」 初めて見る高級楊枝を摘まみ上げた。 「そうだよ、こうやって……」 春信の手にした楊枝の先が加寿帝良の表面に触れた。楊枝は一気に押し下げられ、綺麗に菓子を切り分けた。さらに一口大に切った加寿帝良を口に運ぶ。その途端、春風のようなふんわりした微笑が、春信のおもてに広がった。 佐助も春信を真似て黒文字を使ってみる。 対象に突き刺すだけの爪楊枝と違い、黒文字は柔らかな食べ物を切り分ける機能も併せ持っていた。 加寿帝良の真上から楊枝の先端を差し込む。案の定たいした手応えもなく二つに切れた。 佐助は大口を開け、二つに切った一方を押し込んだ。 「甘い……」 今までに味わったことのない、上品で淡い風味が口の中を満たした。まろやかで優しい甘みは、食した者をどこか心地良い別世界へ誘っていく。 「美味いだろ。菓子は下り物に限ると思ってたんだけど、加寿帝良だけは別だね。日本には他にない味だ。甘いもの嫌いの源内も加寿帝良だけは喜んで食べていたよ」 金が入ると博打につぎ込んでいたので、今まで高級菓子には縁がなかった。が、黄金色に照り輝くこの菓子なら、確かにいくらでも食べられそうな気がした。 源内は長崎に留学していた。加寿帝良は懐かしい味だったであろう。 残った一切れを頬張りながら、源内が長崎の町を闊歩する様子を思い描いた。 「『日本』で思い出したよ」 春信が、ぽん、と両手を打った。 作業台の下から取り出した紙包みを開く。 白く厚い布が見える。何かをくるんでいるようだった。 赤子のおくるみを脱がせるごとく、春信は細心の注意を払って布を取り去る。 「これは……」 佐助は声を呑んだ。 「うちにある皿と同じもんか」 姿を現したのは、差し渡しが一尺ほどの丸皿だった。 「源内の故郷、志度(讃岐)で焼いている志度焼だ。源内が阿蘭陀の釉薬を用いて編み出した製法だから、またの名を源内焼とも言う」 春信の手元を覗きこんだ。 「地図の文様だな。家のとはだいぶ違うぞ」 「世界地図だよ。日本を囲む海の遥か彼方にある国々が載っている。南蛮も描かれているんだ」 春信が地図の一部を指差した。 阿蘭陀、葡萄牙……意外にも、春信の指の下にすっぽり納まるほど小さな国だった。 「で、これが日本」 「やっぱり……世界の中から見たら、日本も小せえ国なんだな」 率直な感想を口にすると、春信は唇の端に奇妙な笑みを滲ませた。 「でもって、これが清」 ──で、でけえ! 思わず皿に顔を近づけた。 太古より日本と関係の深い清が、これほど広大な土地を擁しているとは想像もしていなかった。蛞蝓 のように貧相な日本と、虎のように雄大な清。国土の広さを見比べ、佐助は愕然とした。人は〝井の中の蛙、大海を知らず〟と言いならわすけれども、佐助は大海の向こうに何があるのか、思い描いたことすらなかった。 「なぜ春信んとこに、源内焼の皿があるんだ」 「源内焼の文様は型押しで付けるんだけど、木型はここで拵え、志度に送る。この皿は見本として、志度から来たのさ。持って帰って、二階に置いておくといいよ」 佐助の目は春信から渡された皿の面に吸い寄せられた。 ──世界ってえのは、こんなにも大きいのか。一度でいいから、見てえもんだ。 と夢想するが、佐助は江戸から出た経験すらなかった。 「世界地図を焼物の図柄に使うなんて珍しいが、源内は異国へ行ったことがあるのか」 「いや、海を越えて異国の土地を踏んだわけじゃない。この図柄は『唐土 訓蒙 圖 彙 』という辞書の中の地図を写したものだ。源内の異国への憧れが形になって表れている」 「長崎の港に立てば、誰だって異国へ行ってみたくなるだろうよ」 どれほどの距離があるのかは知らぬが、海へ乗り出せば、いつかは異国の地に辿り着く。 「源内はとりわけ異国に対する思いが強かった。さっき〈ほにほろ〉の絵を見せただろう。あの軽やかな空の色は、源内が持ち帰った南蛮の画集から想を得たんだ」 佐助は目蓋を下ろした。大らかで開放的な〈ほにほろ〉の空が眼裏へ広がった。 「源内とあたしは、空の色を画面に映し出すために様々な工夫をしてきた。ようやく望み通りの青が生まれたのに、源内はもういない……」 春信が立ち上がって障子を開けた。窓枠に切り取られた青空は、底抜けに明るいほにほろの空とは別物だったが、無言で外を眺めている春信は、源内の代わりに異国へ思いを馳せているように見えた。 ──俺が源内として生きたとしたら、異国の地を踏む日が来るんだろうか。 春信の華奢な背中を見ながら、佐助は自問した。 大工のままだったならば、日本から出る機会は永久に来ない。しかし源内としてならば、長崎から船に乗り、異国へ行く可能性が無きにしも非ずだった。 ──いや、ありえねえ。 佐助は妄想を否定する。死んだ源内なら、旺盛な好奇心と類稀なる行動力をもって海の向こうへ乗り出していっただろう。 だが、佐助は張り子のような存在だ。張り子の才覚では、異国はおろか、玄関口である長崎へ辿り着くこともおぼつかない。源内の憧れを体現してやりたくても、そのすべを持っていなかった。 己の器量のなさを改めて思い知らされ、佐助は肚の底がちりちりと痛んだ。 «第七章 吉原詣
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