しばしお待ちを...

2012年9月28日金曜日

小説「身代わり狂騒曲」 00 ‐ 源内死す / 風花千里


風々齋叢書《オンデマンド版とKindle版で発売中》
明和六(1769)年如月。江戸の鬼才・平賀源内が死んだ。側用人・田沼意次の屋敷に招かれた帰り、酔って足を滑らせ、頭を打ったのが原因だった。仏の枕元には太田南畝、鈴木春信、平沢平角、蔦屋重三郎等、数々の才人が集っていた。皆、源内と同じ、俳諧〈連〉の仲間だった。故人を悼むうち、源内を生きているように見せかけ、洒落好きだった故人を仰天させようという計画が持ち上がった。身代わりを立て、多岐にわたる才能を集まった才人で分担すれば、源内を再生できるのではないか。〈連〉の連中は計画を面白がり、〈身代わり源内〉という大与太が動き出した……。

  

0 件のコメント:

コメントを投稿