事後硬直 風花銀次 祝子はふり川に毛のない金魚を放ちけり 嘘つぱちの艷懺悔しに萩寺へ 思惟像の胎内すでに煮凝れり 婦負郡婦中町速星冴え返る 薄明かりして人間の縫ひ目かな 月夜野驛見覺えがある知らぬひと しぐるゝや身に覺えある比丘尼橋 つちふまずあるとおもへばある春だ 猫となる瞬間の戀猫である 夏も花に硬直一代男かな
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