風まかせ 風花千里 白南風や水牛のごと走りたし マテ茶持つ指は微熱を帯びにけり みつ豆や葉陰に虫の影ふたつ 短夜に鳥の耳目を集めけり 逝く夏に乗じて恋をかすめとる 卵溶く音の軽さや天の川 硝子戸は彼岸の花より赤々し 更待やじくじく疼く熱の花 茸狩や何やら首がむず痒い まどろみのあはひに匂ふ酸橘かな
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