點靑の書 齋藤幹夫 色欲の色褪せつつを» PDFで読む中空 に秋茜 蜻 蛉 ふとひきかへしたり 火事喧嘩稻荷に犬の糞そして新蕎麥手繰る伊勢屋の兄 七竈、茱萸、檀 の實、紅葉 、ああ夢に血紅を嗅ぐ白秋忌紅葉 の蔭に老婆の向か齒幾枚か缼け哄笑が冷 まじ おきぬけの地 震 モーゼ、約三千五百年前に埃及を出ず ブリューゲル狂ひの叔父の遺品『癡愚神禮贊』の栞の楓葉 咳しても無視 愛人と圍みゐし柚子鍋に牡蠣ひくひくとして くれたけの不審火續く三鷹市下連雀狐久保界隈 生恥、それよりも西日に曝 ればむを嫌ひてあはれ枯れし蟷螂嵌殺窻 、そこより覗く昴 わが死の隊列の殿 に就け!
2014年10月12日日曜日
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