我をたのめて来ぬ男 角三つ生ひたる鬼になれ さて人に疎まれよ 霜雪霰降る水田の鳥となれ さて足冷かれ 池の浮草となりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け というのは梁塵秘抄に収められている今様で、女てなあおっかねえなあ、なんてありきたりを申し述べる次第ですが、たとえ口からでまかせでも、とりあえず「愛してるぜ」といっとけば勘弁してもらえるんじゃねえかと思ってる男てものも、なんだかなあ。まあ、おめでたいんでなによりさ。 まして「鬼よか鷗になりたい」なんて虫のいいことをいえば、いよいよおめでたさ倍増で、船乗り相手にひさぐ港の女を隠語にて鷗という、と碩学より教えられ、あれ、そんじゃあべこべじゃねえかてんで、「ホンキー・トンク・ウィメン」の能天気を口ずさみつつ、揺りかう揺り揺られ歩きます。はい、じゃれあってるだけですね。 短歌・文◎風花銀次
2013年2月12日火曜日
ほそみ×銀次 Larus ridibundus
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