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2012年11月16日金曜日

ほそみ×銀次 Märchen Königin


致死量の薔薇を視ている夕べかな
世界中バラバラ 人々はバラバラ 考えもバラバラ……(by 忌野清志郎) 撮影◎細見 撓


 そんなに見たら死んじゃうよ、なんてことあるんでしょうか。
 薔薇は薔薇目薔薇科薔薇属(目が回っちまいそう)の植物の総称で原種は世界に約一五〇種ともいわれてますが、さらに膨大な園芸品種は、そのうち八種の原種を祖先として交配等によって生まれたんだそうで、なんだか競走馬みたい。
 さて、古代ローマやギリシャでは薔薇は美女神(アフロディテ、ウェヌス)に関連付けられ、幼帝ヘリオガバルスは薔薇を浮かべた葡萄酒の風呂で泳いでたなんて逸話も。中世ヨーロッパでは人心を惑わすとして忌避され修道院で薬草として栽培されただけだそうですが、もしかしたら坊さんや尼さんが惑わされてたのかもね。イギリスではヨーク家が白薔薇、ランカスター家が赤薔薇を掲げ王位を懸けて争った……。
 てなことを並べ立てると、なんだかやっぱりなまぐせえや、て気もしますが、それはあくまで人間界のこと。そんなこととは関係なく薔薇はただ美しいだけさ。  俳句・文◎風花銀次
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