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2018年4月28日土曜日

小説「蝶々雲――かむろ菊乃の廓文章」02 / 風花千里


『蝶々雲──かむろ菊乃の廓文章』風花千里
《第1~13章まで収録したペーパーバックと電子書籍を発売中》

吉原の妓楼、丁子屋の禿(かむろ)菊乃は、花魁の綾錦に従い、引手茶屋に来た。当代きっての絵師が、吉原の名花五人の美人画を描く企画で、丁子屋からは綾錦と芙蓉が選ばれていた。遅れて来た花魁の芙蓉は、四半時もせぬうちに具合が悪くなり退出する。その夜、芙蓉が自害。芙蓉には身請けの話があり、望まぬ身請けを苦にしての自害だと噂されたが……。



  

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