たまゆら 風花千里 輪転の光のかけら宿したるほたるぶくろの底のたまゆら ゆらゆらと揺らめいてをり沈む陽がうつろな海の支点となるべく 使者として光を纏ひ舞ひ降りぬ黙もだしてふかき闇の鷺草 うつくしく翔たたしめたまへ真夜中の千羽のなかの黒き折鶴 錆びついた鉄条網を抜けてゆく風をとどめてあるフェルマータ
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