しばしお待ちを...

2013年6月14日金曜日

俳句十句「有翅卵生」/ 風花銀次

有翅卵生        風花銀次

冷やし瓜なまなかに冷え世紀末
とざいとうざいわが謹製の兒が步く
炎天倶に戴きて父子蒸發す
秋ぞろ〴〵と筋肉から筋肉へ
句碑の句が消えつゝありて良夜かな
なが〳〵と神の留守居の木蔦かな
日出處ひいづるところの寒の烏を見にゆかむ
花の木はまだしづかなり初舞臺
らうたしや夢見月的夢のひと
春陰の卵生の父子わらはざり

0 件のコメント:

コメントを投稿