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2014年2月9日日曜日

ほそみ✕銀次 Camellia sasanqua


晝の月みえて處女雪がもうない
雪妖ならぬ、といいたいが花妖は椿。まあ、Camellia sp. てことで。 撮影◎細見 撓


 昨日の東京は四五年ぶりの大雪だとかが朝から降り始め、とはいえ犬じゃあるまいし雪が降ったからってテンションが上がるなんてこたあないのだけど、なんとなしにそわそわして、用もないのにうっかり出歩いちまうんですが、もとが南国生まれの南国育ちなのですぐにうんざりしてしまい、そんでも悪態をついたりしないのは、どっかの経営委員や政治家やらと違って上品だなあ、なんて自画自賛いたします。
 はい、何度も家を出たり入ったりした挙げ句、夜、降る雪の中で、増殖し続ける処女雪てものは雪女のイメージそのものだね、なんて北国の人からは「それっぱかしで大げさな」と笑われそうなことを考え、帰宅してから、雪女のビジュアルはたいそう魅力的だが、それよか人肌のかみさんのがいい、と世辞を述べて熱いお酒をいただきました。
 そんで寝坊して昼近くに起きたら、処女雪は、とっくのとうに老若男女に陵辱しつくされてた次第です。       俳句・文◎風花銀次

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