はい、古くは「羞 し」なんて綴り方もいたしました。「優し」の原義で、文字通り「はずかしい」と同義です。日本語にはかようなダブルミーニングが多く、たとえば「愛 し」なんて綴り方もありますが、それはさておき、やさしいてなあ恥を知ってるてえことよ、といっちまえば「恥の文化」とやらもけっこうなしろものなのに、なぜか「恥の文化」を恥じるというフェーズを経て、すっかり恥知らずがのさばる世の中となり、これには老若男女の別もなく、政治家からして恥知らずが多いので、そんな連中がつくる「美しい国」てなあいったいどんなんだ、と首をひねる次第です。昨年、ひねりすぎて首がもげちまった事故が前年比で二倍に急増したことは「消防白書」にあるとおり(嘘)。 偉そうにぬかしやあがって、それじゃあおまいさんはどうなんだ、とおっしゃる向きもございましょうが、あたしゃあ太宰治ほどじゃないにしろ、恥の多い人生を送っているよ。どうだい、羨ましいかい? 俳句・文◎風花銀次
2014年5月5日月曜日
ほそみ✕銀次 鯉幟
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿