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2018年1月2日火曜日

一文字小説 002 / 風花銀次


一文字小説 其ノ二   風花銀次
【解説】
一月二日は「ひめはじめ」なんて、けっこうな催しをやらかす日なんだそうです。その「ひめはじめ」たあなんだてえと諸説あるわけですが、人口に膾炙してんのは「のり初め」の地口から、その年初めていたすこと、となってます(だからなにを?)。
しかしまあ、もちろんナニは好きなときにいたせばよろしく、いっそ年をまたいでやっちゃえてんで、虚子先生などは「とし貫く棒の如きもの」なんて詠みました。
はい、今回は「こいくちをつらぬくぼうのごときもの」と訓じます。そんなもんに棒つっこんでどうすんだ、という向きは、まあ、たまには自分で調べてご覧なさいな。
江戸のスラング「鯉口」の類語・同義語としちゃあ「さかさ舟」や「御香箱」「笑い口」など、とヒントを申し述べる次第です。

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