一文字小説 其ノ二 風花銀次 |
【解説】 一月二日は「ひめはじめ」なんて、けっこうな催しをやらかす日なんだそうです。その「ひめはじめ」たあなんだてえと諸説あるわけですが、人口に膾炙してんのは「のり初め」の地口から、その年初めていたすこと、となってます(だからなにを?)。 しかしまあ、もちろんナニは好きなときにいたせばよろしく、いっそ年をまたいでやっちゃえてんで、虚子先生などは「去 年 今 年 貫く棒の如きもの」なんて詠みました。 はい、今回は「こいくちをつらぬくぼうのごときもの」と訓じます。そんなもんに棒つっこんでどうすんだ、という向きは、まあ、たまには自分で調べてご覧なさいな。 江戸のスラング「鯉口」の類語・同義語としちゃあ「さかさ舟」や「御香箱」「笑い口」など、とヒントを申し述べる次第です。
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