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2013年7月20日土曜日

ほそみ×銀次 Feux d'artifice


子とならびゆまればあがる遠花火
いや、近えよ。撮影◎細見 撓


 向こうに家の灯があるだろ? あのへんからこっちを見てるとすりゃあ遠花火じゃねえか。
 そんで、おしっこをすることを古くは「ゆまる」と言い、要するに、親子でつれしょんしてたら遠花火が上がったよ、となるわけだが、親子の組み合わせは基本的に、父と息子、父と娘、母と息子、母と娘の四通りあって、いずれも牧歌的に違いなく、どの組み合わせを選ぶかは読者のお好み次第。あたしの好みは父と息子。
 さて、無条件に子供から愛されて当然だと思っている母親てのも滑稽だが、子供から愛されることにおいて母親にかなわないと思っている父親もアホかいなてなもので「永遠に皮相である」なんて、つまらないパロディを申し述べる。
 愛されるかどうかはさておき、父と息子ならある程度親密になるための呪文のようなものがあり、特に幼少の頃から囁いてやるとそれなりに効果があるようなんで特別に教えたげよう。
 と言っても、なんてこたあない、「男同士」てえのさ。       俳句・文◎風花銀次

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