しばしお待ちを...

2013年5月20日月曜日

ほそみ×銀次 Iris ensata


さめつつ愛をかたらふわれのまなかひにゆりかうゆられ百合鷗とぶ
菖蒲湯に使う菖蒲(里芋目菖蒲科菖蒲属)と花菖蒲(雉隠目文目科文目属)は別。撮影◎細見 撓


 忍ぶる恋こそ恋の至極だてなことをおっしゃる方がありますけれど、どうなんでしょうか。人それぞれじゃね? といえば、そのとおりだが身も蓋もなく、たとえ恋をしていなくとも恋愛論は各自持っているべきだと思う次第。
 また「浮気ならいい。本気じゃないから」という寛大なおねえちゃんも世間にはいるようですが、まあ、ちょいとお待ちよ。
 そもそも浮気てものは、恋い焦がれて身も世もなく、浮つき、地に足がついていない状態ですから、たとえば制度でしかない結婚なんかよかよほど本気だったりいたします。そのような、たかが出来心や一夜の過ちごときではない浮気は「あやめもわかぬ恋」であり「しのぶれど色に出にけり」となるのがふつうです。
 そんで遊び半分でよい加減に遊ぶてことができないおやじは死んだふりがへたくそなので、ほんとに死んじまうか、と思い切って女を道行に誘いますが肘鉄砲をくわされて生きながら死に体。はい、針の筵でね。短歌・文◎風花銀次
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