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2012年8月9日木曜日

ほそみ×銀次 Papilio machaon


蝶とんで受胎告知を聞き逃す
利根薊の花の上でいたしてました。小石川植物園にて。 撮影◎細見 撓


 もともとは「蝶の羽音で(あるいは蝶に気を取られて)受胎告知を聞き逃した」といったようなつもりで作ったのだが、上の写真に合わせると「蝶自身が受胎告知を聞き逃した」ように読める。もちろん、どちらでもいいし、それ以外でも構やしない。
 鳳蝶あげはの仲間では、雄が交尾中に出した分泌物によって雌の交尾器に栓をしてしまう。それは他の雄に交尾されないためで貞操帯にも喩えられる。春の女神とも称される岐阜蝶の貞操帯は大きいので特に有名だ。
 ちなみに利根薊には「いたいたぼぼ」という地方名があるそうだが、どこの地方だろうか。九州出身の私はついヴァギナ・デンタタを連想してしまう。      俳句・文◎風花銀次
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